生徒会長と恋の罠


「ミオリさん」

「な、なに?」


柊くんに名前を呼ばれ、ドキッとする。いや、ときめきとかじゃなくて‥‥彼に名前呼ばれると嫌な予感しかしないか、ら?



「って、何で跪いてるの!?」


私が座るイスの横に跪き、にこりと笑みを浮かべる柊くん。


「‥‥最近元気のないミオリさんに、最高のおもてなしをと思いまして」

「えっ‥‥」


元気がないって‥‥そんなに分かりやすかっただろうか。

皆が珍しく集まったのって‥‥

< 26 / 62 >

この作品をシェア

pagetop