生徒会長と恋の罠
「ということで香瑠。一発芸をどうぞ」
ケーキを食べていた立花くんが引っ張られ、前に出された。
「やっぱりきたよ、やーくんの無茶ぶり!!」
「香瑠、ガンバレー」
「悠‥‥棒読みすぎ」
そこからはギャアギャアと騒ぎ出す生徒会メンバー。滅多に‥‥いや、生徒会に入ってからこんな光景は一度も見たことがなかった。
「ふ‥‥あははははっ!何なの、一体‥‥っ」
「ひ、平沢ちゃん?」
思わずお腹を抱えて笑ってしまう。
「ほんと貴方たち、っ」
「それ」
「なっ、なにするの‥‥っ」
笑っていると、突然成瀬くんに頬を摘まれた。