生徒会長と恋の罠


「それに‥‥、」

「それに?」

「‥‥やっぱり何でもない」



え、そこまで言われると気になるんだけど。

ちょっと悠さん。



気になって、「教えてよ」と聞いてはみるが、




「しつこい」


と笑顔でひと蹴りされた。ついでにデコピンもいたただきました。




「痛い‥‥」

「ほら、さっさと書く」

「はーい」


私は少しヒリヒリする額を摩りながら、シャーペンを持ちまた日誌を書き始めたのだった。


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