私、アイツに告白します!!
「……………」
「ん?どした?柚。黙り込むなんて、柚らしくねぇな。そんな、らしくないお前には、こうしてやる!」
「え!?って、わっ!草平!!」
私は草平に両手で思いきり、髪をくしゃくしゃっとされてしまった。
おかげで、肩まである私の髪の毛は、ボサボサ。
「もぉ〜〜。草平〜〜!!何すんのよっ!」
私は、草平を軽く睨む。
「はははっ!やっと、いつものお前に戻った。やっぱ柚は、そうでなくちゃな。
よし、それじゃあ暗くなる前に帰ろうぜ。ほら、行くぞ」
「あっ!待ってよ、草平」
私は、乱れた髪を整えていた手をとめて、草平のあとを追った。