私、アイツに告白します!!
「うわっ、寒〜っ」
校舎から外に出た途端、ピューッと吹き抜ける冷たい風に、私は身震いする。
季節は、1月中旬の冬。
吐く息は白く、空からは今にも雪が降り出しそうなほど寒い。
「あれ?柚、マフラーと手袋は?」
「朝、遅刻しそうになって、急いでて忘れた」
「ぷっ!こんな寒い日に持ってくるの忘れるなんて、バカだなぁ」
「うっさい!」
草平ってば、また人のことをバカにしてっ!
今日だって、3限目の数学の授業で返却されたこの間の小テストの点数が、私よりも良かったからって、散々草平にバカにされたし。
草平、ほんとムカつく。