私、アイツに告白します!!


「……ぶえっくしゅんっ!!」

うぅ…寒すぎて、思わず親父っぽい、盛大なくしゃみが……。しかも、好きな人の前で。


「はぁ……しょうがねぇなぁ、柚は。
ほら……」

草平が少し呆れたように、自分がつけていた右手の手袋を外して、私に突きつけてきた。


「……貸してやるよ」


「え?でも、片方だけ?」


「片方だけって、お前!普通そこは、ありがとうじゃねぇのかよ」


「だって……。片方だけって、中途半端じゃん」


「ったく……。だったらさ……こうすればいいだろ?」


そう言って草平が、手袋をしてないほうの手で、私の左手をギュッと握りしめてきた。



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