元通りになんてできない

夫に関する私の返し、変じゃなかったかな…。自分が気にしてるから、不自然じゃなかったか気になったけど。…無理に聞いてもらう事でもないからスルーでいいか。話してなんだか…気を遣わせてもね。

「…?。はい。お昼、楽しみです。今日は営業車で出るので、天気もいいし、何処か公園にでも寄って食べます」

「言ったけど、過度な期待はしないでね?普通~だからね、普通。一応割り箸入れてあるから。あと、容器、棄ててくれていいからね」

「解りました。あ、そうだ俺もコーヒー入れに来たんだった」

頭を掻く。

「あ、入れるよ?」

幸元君のマグカップを取り一応確認した。

「いつもと同じでいい?」

「あ、はい、あり、無し、で」

「はい了解です。気分で変えたい時もあるから一応ね、確認」

「有難うごさいます。俺はずっと変わりません」

「そう?…はい、どうぞ」

「有難うごさいます。じゃあ、俺、戻るんで」

マグを持って給湯室を離れて行った。

ふぅ、夫の事は幸元君にじゃなくて、いつかは会社に言わないといけない…。騙してる…、ようなモノよね…。

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