元通りになんてできない
互いの荷
「おはようございます」
「おはようございます」
「相変わらず早いっすね?いや〜この前まで寒い寒いって起きられないって思ってたのに、今は程よい暖かさで起きられなくて…」
「アハハ、何それ。それは結局いつも眠いって事よね?」
「間違いないです」
「もう…。まあ遅刻せず来れてるからいいんじゃない?」
「アッフ、すいません、…まだ眠いっす」
「ちょっとぉ。欠伸移りそう。アハハ」
「良かった」
「え」
「今日は笑ったから」
「幸元君…」
「俺のコーヒー、頼んでも?入れてもらっていいですか?」
「…はい、いいですよ。あり無しで?いい?」
「はい、あり無しで。俺はいつも変わりませんから」
…。
「鷹山さん、…いや、やっぱり何でもないです。有難うございます。俺、あっち戻ります」
「あ、はい」
幸元君はカップを持って出て行った。
……。
ま、聞きたい事がある事くらい、私でも察しがついているけど…。