俺様悪魔VS僕系天使
私はそれにただただ苦笑する。
(さてと…次の授業の準備しなきゃ)
と、思っていた矢先。
「おーい貝崎ー、呼んでるー」
「…」
貝崎 美瑚。
ただいま呼び出しをされました。
「はぁ、だれが?」
席を立ちながら尋ねると、伝えてくれた仲森くんはドアに片手をついて何やらポーズを決めた。
「誰って…ひと言でいうなら王子?」
効果音、キラーン。
これにはクラスのみんな(特に女子)も、哀れみの目で仲森くんを見ている。
「…」
無視だ。無視。