俺様悪魔VS僕系天使
「王子…」
そう、まるでおとぎの国から飛び出して
きた王子様のような人がいたから。
しかもなんていうか、これは…
(すっごい爽やかだ)
彼の周りだけきらきらと光り輝いてるみたい。
もう、他の男子がじゃがいもに見えるよ。
「あの、貝崎さん?」
「へ?あ、ごめん、ええと…?」
(そうだ、名前聞いてない…)
「僕は2-C の市瀬だよ。市瀬 爽」
「そうなんだ…あ。シャレじゃなくてっ」
自分で言っておいて急に恥ずかしくなってきた。
ああもう、顔が熱い。