俺様悪魔VS僕系天使
更にカアァッと体温が上がるのがわかる。
「だ、大丈夫かもしれないですっ」
なんかもう日本語おかしいような気がするけど、いまはそれどころじゃない!
ドキドキしすぎて心臓が破れそう…。
そんな私の状態を知るはずもない目の前の王子様は、親指と人差し指を顎に当てて私の顔をのぞき込んできた。
いやもう、王子というか妖精?天使?
「風邪かな…?すぐ話し終わるから、少しの間だけ僕に付き合ってくれる?」
「…うん」
安堵したように「よかった」と呟いて、
私と市瀬くんは向かい合った。
「僕さ、貝崎さんがすきなんだ」
「うん」
「貝崎さんの笑顔にいつも癒されてるし」
「うん」
「皆に優しくて友達思いだし」
「うん」