BEAST POLICEⅢ
「殺してやったよ」

オルロフの口角がつり上がる。

「銃器を扱う死の商人としちゃあ、みっともよくない殺り方だったけどな」

ドクン、と。

倉本の鼓動が大きく鳴る。

「有尖無刃器を用いて、運動神経の束が通っている頸椎を刺して殺す…なんて暗器の使い方、まさか実戦で試す事になるとは思わなかったぜ。何事も覚えておくもんだ」

ドクン。

もう一度、倉本の鼓動が高鳴る。

「目ん玉ひん剥いて、痙攣してたぜあの女。何度も何度も体をびくつかせてたよ」

< 116 / 200 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop