BEAST POLICEⅢ
ドクン、ドクンと。

倉本の鼓動は高まり続ける。

「ぶっ殺した挙句、港から海に投げ捨ててやった。死体が上がった頃には、蟹やら魚に内臓を全部食われちまってたって話だったな」

そんな倉本の事など知る由もなく、饒舌に語るオルロフ。

「…その女は…」

倉本はサングラス越しに、オルロフを睨んだ。

「千尋という名前だったか…?」

「さぁて、どうだったかな…どうした?」

オルロフの表情は、更に喜色ばむ。

「もしかして、お前のお知り合いだったか?」

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