BEAST POLICEⅢ
「ま、待て!」

オルロフが慌てる。

「別にお前の名を騙ろうと思った訳じゃない!ちょっと悪ふざけが過ぎただけだ!裏の世界で、お前ほどの暗殺者は有名だからな!」

「……」

「それに、たかが刑事1匹か2匹じゃないか。こっちには高性能の銃が幾らでもあるんだ。始末なんてすぐに終える。お前には何の迷惑もかけやしない」

「……」

無言のまま、亮二はアイスピックを退いた。

…見逃してくれるのか。

内心安堵の溜息を漏らすオルロフ。

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