BEAST POLICEⅢ
「あの男達…いや…」

亮二はオルロフに背を向ける。

「あの野獣達に、そんな銃など通用しない。どんな弾丸の雨も掻い潜り、お前の懐にまで潜り込み、そして」

首を掻っ切る仕草を見せる亮二。

「喉笛を噛み切る」

ゾクリと。

その仕草に鳥肌が立ったのは何故か。

薄笑みを浮かべたオルロフの表情は消えていた。

「お前が死の商人か武器密売人かは知らないが、銃が最強だと思っているのなら思い違いだ。あの野獣達は、銃がロケット砲だとしても仕留められはしない」

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