BEAST POLICEⅢ
3人の女達を視界に収めるように、後退する倉本。

「オルロフの依頼か。自分達を排除しろという」

「言えないわ、守秘義務だもの」

切っ先を倉本に向ける景子。

だが、他にこのタイミングで倉本達を排除しようとする者はいないだろう。

大方間違いない。

しかしこんなに堂々と、暗殺に出るとは。

「コソコソ近付いていって、隙を窺って殺せるほど甘くないだろう、お前は」

ボクシングのビーカーブースタイルのような構えを取って、千里が接近してくる!

左右からのトンファーの打撃を、身を振って回避する倉本。

その振った上体目掛けて。

「隙ありぃっ♪」

奈美の回し蹴りが放たれる!

素早くガードする倉本。

その際に動きが止まる。

そこを狙って、襲いかかる景子の刺突!

倉本は強引に体を仰け反らせて、その刺突を躱すが。

「ぐぅっ!」

体勢が不安定な所を、千里のトンファーによる足払いで転倒させられる!

そこへ奈美の踏み付け!

倉本は横に転がって、ブーツのヒールで貫かれる事を免れた。

< 167 / 200 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop