BEAST POLICEⅢ
Deadline(死線)
松岡の拳が、眼前一杯にまで迫る。
その拳は実際よりも遥かに大きく見えた。
松岡自身の殺意がそうさせるのか、彼に対する畏怖がそう見させるのか。
何にせよ、まともに顔面にでも入れば、その一撃のみで絶命必至なほどの拳だった。
咄嗟に首を捻り、直撃を回避する倉本。
拳が頬を掠めるだけで、摩擦で肌に焼けるような痛みが走った。
いや、事実焼けたのだろう。
皮膚が剥がれ、赤い肉が剥き出しになる。
だがそれだけでは済まない。
松岡は振り抜いた拳を引き際に、倉本のネクタイを摑む。
そのまま彼の背後へと回り込み。
「!?」
背中合わせに立って、ネクタイで倉本を絞首した!
その拳は実際よりも遥かに大きく見えた。
松岡自身の殺意がそうさせるのか、彼に対する畏怖がそう見させるのか。
何にせよ、まともに顔面にでも入れば、その一撃のみで絶命必至なほどの拳だった。
咄嗟に首を捻り、直撃を回避する倉本。
拳が頬を掠めるだけで、摩擦で肌に焼けるような痛みが走った。
いや、事実焼けたのだろう。
皮膚が剥がれ、赤い肉が剥き出しになる。
だがそれだけでは済まない。
松岡は振り抜いた拳を引き際に、倉本のネクタイを摑む。
そのまま彼の背後へと回り込み。
「!?」
背中合わせに立って、ネクタイで倉本を絞首した!