BEAST POLICEⅢ
松岡の絞首刑は続く。

体格がよく、倉本よりも身長のある松岡。

倉本の足は完全に宙に浮き、全体重がネクタイにかかっている。

必死にもがきながら、倉本は肘打ちを松岡の脇腹へ!

二度三度と続けるうちに。

「ぐ…!」

松岡の口元から血が流れた。

最初の肘打ちで松岡の肋骨に罅が入り、二度目で完全に骨折。

三度目でその折れた骨が、内部に傷を付けた。

吐血はその傷によるものだ。

流石の松岡も堪え切れず、倉本を放してしまう。

その隙に倉本は素早く振り向き、折れた肋骨へ渾身の下突き!

「ぐふっ!」

これまで以上の大量吐血。

だが松岡は止まる事なく、バックハンドブローで倉本の側頭部を打つ!

砕け散るサングラスと共に、倉本は吹き飛ばされた。

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