BEAST POLICEⅢ
犯人達が銃撃を続けている間、教員は救急隊に電話をかけ、自分が分かる限りの状況を説明しながら学生を机の下に隠れさせようとしていた。

記録によると、午前11時25分05秒に110番のオペレーターが教員の電話を受けている。

犯人達が図書館に入ってきたのはその4分10秒後だった。

犯人達は図書館に入る前に南通路で2つのパイプ爆弾を階段からカフェテリアに放り込んだ。

爆弾は両方爆発した。

その爆破の映像は監視カメラの記録に収められている。

彼らは爆弾をもう一つ図書館通路に放り込み、ロッカーの一部を破壊した。

11時29分、2人は図書館に侵入した。

中には環を含む52人の学生、2人の教師、2人の図書館スタッフが隠れていた。

犯人は図書館に入るとカウンターの反対側から本棚を撃った。

この銃撃で本棚に隣接しているコピー機の下で隠れていた学生が負傷した。

犯人は、『起きろ!』と大声で叫んだ。

その声は教員がかけていた110番の記録に残るほど大きかった。

職員休憩室に隠れていたスタッフと学生は彼らが『白い帽子か野球帽をかぶっている奴は全員立て!』とか『優等生は全員立て! 俺達は白い帽子の奴を捕まえる!』と言うのを聞いていた。

この高校では運動部員は白い帽子を被るのが伝統だった。

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