BEAST POLICEⅢ
誰も立ち上がらず、犯人の『いいだろう、どっちにしろ撃つぞ!』と言う声が聞こえると、2人はそれから図書館の反対側へ進んだ。

男子生徒はカウンターの下に隠れてやり過ごした。

別の生徒は、パソコンが置かれた北の列の机の下に体を丸くして隠れていた。

彼は机の下から動かなかった。

犯人は最初に彼の頭を後ろから撃って殺害した。

2人はコンピュータ席の南列で自分達のダッフルバッグから弾薬を取り出し、銃に再装填を始めた。

彼らは外側の階段に面している窓へ歩いて行くと、学生を避難させている警察に警告を与える為、窓越しに発砲した。

これに対して倉本達も応戦した。

数秒後に犯人は窓に背を向けて、ショットガンを近くのテーブルに隠れていた生徒3人に発砲し、負傷させた後、着ていたコートを脱いだ。

犯人は自分のショットガンを持つと、コンピュータ受付の下の列まで歩き、最初の机の下に誰がそこに隠れているか確認せずに銃を向け、発砲した。

この銃撃でその場所に隠れていた生徒が死亡した。

この銃撃で死亡した中で最も若い15歳だった。

犯人は続けてコンピューター受付の下に発砲し、女子生徒を負傷させた。

女子生徒は右腕に三発銃撃を受けた。

彼女はは事件の後の取材で撃たれた瞬間自分の腕ではないような感覚だったと話している。

彼女は撃たれた後、犯人に『ビッチになるなよ』と言われ再び銃撃された。

弾丸は左首筋を横切った。

更に犯人が南のコンピュータ列の向かいのテーブルまで歩き、別の女子生徒を脅して跪かせると、頭部を撃って射殺した。

この直前に犯人は頭の上で手を二回叩き、『見ぃつけた』 と言ったとされている。

この銃撃の際、犯人は発砲した反動で銃を顔面にぶつけ、鼻を負傷した。

犯人はそれから次のテーブルに向かい、十分な場所がなかったので隠れられなかった学生のいるテーブルの隣に座った。

犯人は『死にたくないか』などという事を彼女に訊ねた。

目撃者は犯人が直前に顔に負傷した為に方向感覚を失っていたのではないか、という。

犯人が学生をなじる間に、別の男子生徒は彼の近くにいた2人の負傷者のうちの1人に応急手当を与え始めた。

これを見たもう一方の犯人は彼の頭に2発と足に1発発砲し、彼の靴を吹き飛ばした。

彼は意識を失ったが奇跡的に生き残る事が出来た。

犯人はテーブルの下に隠れている3人を発見。

3人とも学校の人気のスポーツ選手だった。

彼らを連れ出そうとしたが出来ず、犯人は合流した。

2人は数秒間3人を罵った。

直後に犯人達はそれぞれ発砲し、2人を射殺した。

1人は死んでいるふりをして無事にやり過ごした。

犯人は、それから二酸化炭素爆弾を3名がいるテーブルの方に投げた。

爆弾はすぐに生徒が拾って遠くに投げた為、爆発で誰も負傷する事はなかった。

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