BEAST POLICEⅢ
続いて犯人達は図書館の本棚とテーブルの周りを歩きながら本棚やテーブルに発砲した。

犯人の銃撃で1人が負傷、更に犯人はテーブル下に隠れていた3人に発砲。

2人を負傷させ、1人を射殺した。

もう一方の犯人は2人の女子生徒が隠れていたテーブルへ行き、覗き込んで『哀れだな』と冷たい視線を送った。

犯人達は空いたテーブルへ行き、再び銃器の再装填を行った。

そこで負傷していた女子生徒が『ああ、神様! 私をお助け下さい』と叫んだ。

犯人は女子生徒の方へ行くと、彼女に神の存在を信じるかどうか訊ねた。

彼女は答えに詰まり、一旦はノーと言ったがイエスと言い直した。

犯人が理由を訊ねると、彼女は自分の家族が信じているものであるから、と言った。

犯人は彼女を罵ってその場から離れた。

犯人は別のテーブルの下にカービン銃で2度発砲、2人を負傷させた。

1人は外へ這い出ようとして、それを見た犯人に蹴られた。

犯人が彼を罵った直後、もう一方の犯人は彼に向け連続で発砲し、射殺した。

犯人は死亡した生徒が倒れているテーブルの向こう側に歩いて戻り、テーブル下に隠れていた女子生徒に向けてカービン銃を連射、射殺した。

犯人は再び死亡している生徒の方に撃ち、近くにいた別の女子生徒を負傷させた。

11時37分頃、犯人達は図書館の中心へ移り、テーブルで武器の再装填を行った。

犯人は近くにいた学生に気付き、自分の名を名乗るように言った。

その学生こそが環だった。

環が一体何をしているのかと聞くと、犯人は『ああ、ただの人殺しだ』と答えた。

環は自分も殺すのか聞くと、2人は環に『お前は優等生か?』と聞いた。

環は『いいえ』と答えた。

『芸能活動をしているような生徒が、優等生な訳ないじゃない』と。

そして犯人が環に『死にたいか』と聞くと、環は『貴方達はこれまでトラブルを起こした事はないでしょ?何故こんな事を』と逆に質問した。

それを聞くと2人の少年は去って行った。

犯人は職員休憩室の方へ発砲し、小型テレビを破壊した。

もう一方の犯人は、椅子をカウンターのパソコンの上部の上にドンと置くと、11時42分頃に図書館から出て行き、殺戮を終えた。

犯人達が図書館を出た直後、環を含む無傷の34人と負傷した10人の学生は北入口から避難した。

負傷して意識がなかった2人の生徒は図書館に残された。

教員は犯人が銃撃した職員休憩室に走った。

そこには負傷して逃げ込んでいた生徒と3人の図書館スタッフがおり、彼女もその中に加わった。

彼女達は事態が終わる午後3時30分頃までそこに隠れていた。

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