BEAST POLICEⅢ
捜査の結果、浮かんできたのはドゥシャンベ生まれのタジク人、ビクトル・オルロフ。

コロンビアのFARC(コロンビア革命軍)に地対空ミサイルを密売する計画に関与したとして08年にアメリカで逮捕され、11年に殺人の共謀罪で有罪判決。

12年4月5日に連邦地裁にて禁錮25年の刑が下った。

しかしFARCの手引きによって脱獄、再び死の商人で金を集め始めたという。

そしてオルロフの商売の場は日本へ。

豊かで経済大国、その癖、平和ボケして刺激を欲する馬鹿どもの巣窟。

ここでなら銃が飛ぶように売れるとソロバンを弾いたのか。

犯人の大学院生は、オルロフが立ち上げたとみられるアングラサイトで各種弾薬や銃火器を購入。

しかもその銃は、3万円程度という破格だった。

そんな安い値段で、人の命を奪う、いわば兵器が取引されている。

ネットの闇の深さが垣間見えた。

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