BEAST POLICEⅢ
言い争いながらファーストフードショップを出ていく巽と環。

そんな2人は、店の入り口で男と擦れ違う。

「……」

その瞬間に巽が感じた違和感。

「環」

巽は手にしたハンバーガーの袋を、環に渡す。

「先に公園行ってろ。ちょっと遅れるかもしれないがな」

「え…」

何も説明しないまま、環を店から送り出す巽。

その足は、先程擦れ違った男の後を追っていた。

警備員の制服を着た男。

この近くに務めているのだろうか。

警備員がハンバーガーを買いに来る事自体は、何らおかしくはない。

腰のベルトには警戒棒に加えて、対刃物用の鍔付警戒棒なども携帯している。

これも認められているので問題はない。

問題なのは、何故警備員から硝煙の臭いがするのか…。

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