BEAST POLICEⅢ
犯人は溶接工の職を得ていたが不況により失職し、次第に精神に変調をきたし始めていた。

その後、職を求めたが上手くいかず、警備員を務めたが事件の二週間前に解雇され、自暴自棄に陥った事が事件の動機だった。

そんな折、まだ閉鎖される前のオルロフのサイトを見て銃を購入、今回の犯行に及んだのだという。

事件解決後、巽は美奈の診療所で弾丸を摘出、治療を行った。

「大丈夫か、巽」

事件の一報を受けた倉本、そして環も心配そうに巽を見る。

「右腕がちょっと動かし辛いだけです。左手で射撃も出来ますし、問題ないスよ」

言いながら革ジャンを羽織る巽。

しかし、立て続けに銃乱射事件が起きる以上、巽や倉本にもこういった危険は付き纏う。

起きるべくして起きた負傷といえた。

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