BEAST POLICEⅢ
時計塔展望台。

犯人は淡々と、M4カービンに弾丸を込める。

残弾はまだたっぷりある。

あと何人殺せるか。

あと何人撃てるか。

自分は犯罪史に残る、最悪の大量虐殺犯になってみせる。

犯罪史に名を遺す犯罪者となってやるのだ。

そんな狂ってイカレた妄想を思い浮かべていた犯人は。

「!!」

背後で聞こえた足音に敏感に反応する!

M4カービンを構え、素早く振り向く!

しかし発砲よりも早く。

「ぐあっ!」

巽の撃ったレミントンM700が手元のM4カービンを弾く!

そして丸腰になった所で。

「がは!」

倉本のショットガンから放たれたスラッグ弾が、犯人の胸に赤い血の花を咲かせた。

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