BEAST POLICEⅢ
その右手は、煙草を吸うジェスチャー…いや違う。
万国共通、客へのドラッグディーラーの『ネタ持ってます』サインの一つだ。
まずは一つ当たり。
これで薬物所持で引っ張れるな。
そんな事を考えながら、巽は男に近付いて訊いてみた。
「何を持ってる?」
男は満面の笑みになって答えた。
「ナンデモあるヨ。何がホシイ?」
「草はあるか?」
「ガンジャ(ヒンディー語で大麻の事)?あるヨ」
如何にも外国人らしいイントネーションで、男が答える。
「コカインは?」
「コークもあるヨ」
「じゃあ、Sはどうだ?」
「勿論、ありますヨ」
「なら…」
巽は右手で拳銃のサインを作った。
「これは?」
「……」
男は薄くニヤリと笑った。
万国共通、客へのドラッグディーラーの『ネタ持ってます』サインの一つだ。
まずは一つ当たり。
これで薬物所持で引っ張れるな。
そんな事を考えながら、巽は男に近付いて訊いてみた。
「何を持ってる?」
男は満面の笑みになって答えた。
「ナンデモあるヨ。何がホシイ?」
「草はあるか?」
「ガンジャ(ヒンディー語で大麻の事)?あるヨ」
如何にも外国人らしいイントネーションで、男が答える。
「コカインは?」
「コークもあるヨ」
「じゃあ、Sはどうだ?」
「勿論、ありますヨ」
「なら…」
巽は右手で拳銃のサインを作った。
「これは?」
「……」
男は薄くニヤリと笑った。