BEAST POLICEⅢ
ブツを見てみたいと言う巽に対し、男は公園の奥に向かって、幅広の遊歩道を歩き出した。

遊歩道のなだらかな坂をのぼりながら、途中で男は携帯で一本どこかへ電話をかけた。

仲間に報告でもしているのだろうか。

しばらく歩いた所で、男は小道に逸れると、木立の物陰で立ち止まった。

「ここでお客サンの住所教えてネ」

「住所?何するんだ」

「勿論品物送るネ。住所分からないと送れないよ」

男は陽気に笑う。

「まだ買うと決まった訳じゃない。品物を見せろ」

「残念ながら今現物ないネ。でも何でも揃えられるよ」

そう言って男は指折り数える。

「H&K G36、スタームルガー・ブラックホーク、PSG-1、PKM機関銃、ブローニングM2重機関銃だって…」

重機関銃まで揃えられるのか。

巽は内心戦慄する。

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