BEAST POLICEⅢ
直後。

「あぐっ!」

後頭部を強打され、巽は倒れた。

虚ろな意識で見上げると、そこには数人の外国人の男達。

「胡散臭いと思ってたんだ。いきなり銃を欲しがるなんて」

先程までのイントネーションとは違い、流暢な日本語で喋る男。

やはりこの男がオルロフだ。

「警察?公安?どっちにしても」

オルロフは、巽の負傷している肩を踏みつける!

「ぐぅぁあぁぁっ!」

「このまま帰せないな…」

オルロフの口端に、残忍な笑みが浮かぶ。

死の商人。

彼のその肩書きは、何も武器を売るという意味だけではないのだ。

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