白雪と福嶋のきょり
会議があるからと東雲が居なくなり、部屋に居るのは全てシャットダウンされてただ並んでいるだけの機械と自分だけ。

この場にいても何も進まないので、自分が生む音以外が生まれない部屋で横にあった缶の中にホッチキスと芯が入っているかを音で確認し教室へ向かう。

この後の予定の有無に関わらず誰もが直ぐに出てしまう校舎内は、数分前の喧騒が幻だったかの様に静まり返っていて。

静かなのは好きだがこうも急激だと少し不気味に感じてしまう。


その理由が当然であり、必要な事だとしても。
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