白雪と福嶋のきょり
一日目は空港からホテルへのバス移動と予定通りの平和学習でいかにもその役職らしい男性の講演で終わり。
はじめは違和感があった気候も冷房とそれの数度の繰り返しのお陰で随分と慣れ、ホテルに戻った今は殆ど気にならない程にまで薄まっていた。
「”つまり今”ってなに?」
慣れと修学が主で、あまりメモリーには思い出が増えはしなかったけれど、教室では感じられない事を忘れないうちに書き溜めようととにかくペンを走らせたメモを見返すと。
箇条書きにしすぎてもはや単語が乱雑に踊っているだけにしか見えなくて。
「”うみ うみ 国”?」
その単語が差す意味すら分からないものばかりだった。
みんなに聞いてみても全員同じように踊っていて。リカなんて空港で見た変な顔の魚のイラストしか書いていなくて。
「お腹減ったー!ちょっと早いけどもうレストラン行っちゃおーよー!」
学校で待っているレポートを考えると帰った後の苦悩が容易に思い浮かべられてしまったけれど、やっぱりそんな気持ちや後日のことよりも今の楽しさの方が勝ってしまう。
どうするのこれとまた笑いあってレポートの存在を霧散させながら、レストランに向かってゆらゆらと部屋を出た。
はじめは違和感があった気候も冷房とそれの数度の繰り返しのお陰で随分と慣れ、ホテルに戻った今は殆ど気にならない程にまで薄まっていた。
「”つまり今”ってなに?」
慣れと修学が主で、あまりメモリーには思い出が増えはしなかったけれど、教室では感じられない事を忘れないうちに書き溜めようととにかくペンを走らせたメモを見返すと。
箇条書きにしすぎてもはや単語が乱雑に踊っているだけにしか見えなくて。
「”うみ うみ 国”?」
その単語が差す意味すら分からないものばかりだった。
みんなに聞いてみても全員同じように踊っていて。リカなんて空港で見た変な顔の魚のイラストしか書いていなくて。
「お腹減ったー!ちょっと早いけどもうレストラン行っちゃおーよー!」
学校で待っているレポートを考えると帰った後の苦悩が容易に思い浮かべられてしまったけれど、やっぱりそんな気持ちや後日のことよりも今の楽しさの方が勝ってしまう。
どうするのこれとまた笑いあってレポートの存在を霧散させながら、レストランに向かってゆらゆらと部屋を出た。