コールセンターの恋愛事情
その日の夜。

会社が終わると、わたしたち3人は会社近くのバーへ直行した。

辻本さんはカウンター席でカクテルを飲みながら、小笠原さんがくるのを待っていた。

わたしと内場さんは…と言うと、奥まったところにあるテーブル席に座っていた。

「本当に潮くんに話を聞くの?」

内場さんの隣に座っている城田さんが話しかけてきた。

「任せると言ったのは城田の方だぞ」

内場さんはそう答えると、お冷やを口に含んだ。

その時、チリリンとベルが鳴った。

「おう、待ったか?」

その声に視線を向けると、辻本さんの隣に腰を下ろしている人物がいた。

顔を確認すると、小笠原さんだった。

「こうして飲むのって久しぶりだな」

小笠原さんは笑った後、マスターに注文した。
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