コールセンターの恋愛事情
迎えた12月24日は、雪が降りそうなくらいの寒い日だった。

わたしたち3人は奥まった席で身を寄せあうようにして固まっていた。

カウンター席に座っている城田さんに視線を向けると、
「落ち着かないって言う感じだな」

辻本さんが呟いた。

城田さんはそわそわと落ち着かないと言うように腕時計を見たり、カシスオレンジを飲んだりしていた。

「一体何があるんだろうな。

小笠原のヤツも何を思って、こんな日に呼び出したんだろうな」

内場さんは息を吐いた後、お冷やを口に含んだ。

「最悪な展開にならなきゃいいけどな」

辻本さんがそう呟いたのと同時に、カランカランとベルが鳴った。

小笠原さんが店に入ってきた。
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