コールセンターの恋愛事情
「つまり、小笠原さんは城田さんにプロポーズをするために…」

そう言ったわたしに、
「そう言うこと!

須知ちゃん、さすが!」

辻本さんが褒めてきた。

「あっ、見て」

内場さんがカウンターの方を指差したので、わたしと辻本さんはそちらの方に視線を向けた。

「そう言うことだったんだ…」

呟くように言った城田さんに、
「だから、ごめんな…」

小笠原さんは謝った。

よかった…。

無事に解決ができたみたいだ…。

「だけど、これだけは言わせて欲しい」

小笠原さんはそっと城田さんの手を取ると、その手を握った。

「――俺と結婚してください」
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