コールセンターの恋愛事情
Tenth Call■笑う門に福がくるものなのか?
「5、4、3、2、1…」

パン!

パパーン!

「A HAPPY NEW YEAR!」

クラッカーから飛び出した紙吹雪と紙テープが掃除したばかりの部屋を汚した。

無事に新しい年を迎えました。

「いやあ、迎えることができてよかったな」

そう言った辻本さんに対して、
「もう来年はこんなのやらねーからな。

年末に掃除した意味がないったらありゃしない」

内場さんはほうきとちりとりを片手に、散らばった紙吹雪と紙テープを回収していた。

「と言うか、何でここで年越しを迎える必要があったんですか?」

ゴミ袋を広げると、わたしは質問した。
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