コールセンターの恋愛事情
「自分の実力を棚にあげて人のせいにするなんて、どう言う神経をしてるんだ!?

テメーこそ親や学校や会社から一体どう言う教育を受けてきたんだよ!?

ああんっ!?」

「えっ、えっと…」

男は言い返せないと言うように小さくなっていた。

「テメーの方こそ責任を取りやがれ!

勝手にズカズカと入り込んで銃を乱射したうえに、ぎゃーぎゃーぎゃーぎゃーと叫んで泣きわめいてよ!

怪獣か!

ゴジラか!」

「――たっ…助けて、おまわりさーん!」

男は胸倉をつかんでいるわたしの手を振り払うと、窓を開けて外へと飛び出して行った。

「確保!」

開け放した窓から怒鳴り声が聞こえたかと思ったら、バタバタと何だかよくわからないけれど騒々しい音がした。
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