コールセンターの恋愛事情
Third Call□恋に障害はつきもの
6月になった。

入社して配属されてから2ヶ月が経ったのだが、相変わらず仕事らしい仕事は…くる訳がなかった。

世間は梅雨入りをしたらしく、外は雨が降っていた。

「何か酸っぱい匂いがするね」

「そりゃ、須知ちゃんが酢こんぶを食べているんだもん」

内場さんと辻本さんの会話に、
「何か問題ありますか?」

わたしは視線を向けた。

甘いものよりもしょっぱいものの方が大好物だもん。

こんぶには栄養もあるし、髪がキレイになるし、骨も丈夫になるし…と、いろいろといいところをあげたらキリがないくらいである。

モシャモシャと酢こんぶを食べていたら、
「ほーっ、今月のインタビューは物販部の蔵野か」

カサッと紙の音がしたかと思ったら、内場さんが言った。
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