コールセンターの恋愛事情
Forth Call■天の川にメッセージをこめて
例年よりも3日早いと言う梅雨明けを迎えた7月のことである。

「あっ、しまった」

キッチンから内場さんの声が聞こえた。

「どうしたー?

砂糖と塩を間違えたかー?」

それまで雑誌を読んでいた辻本さんが顔をあげると、内場さんに声をかけた。

「そんな訳ないだろ」

内場さんはキッチンから顔を出すと、
「ホットケーキミックスと牛乳がなかったんだよ」
と、言った。

今日はホットケーキなのかと、わたしは心の中で呟いた。

そう思っていたら、内場さんと目があった。

あっ、これは決定だ。

「須知ちゃん、お願いできるかな?」

「ですよね!」

わたしは椅子から立ちあがった。
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