コールセンターの恋愛事情
「まあ、いいんじゃないか?

費用は全て蔵野が負担してくれるんだろ?」

そう言った辻本さんに、
「もちろん、君たちには恩があるからな。

そのうえ、危険な任務もやってもらう訳そやし」

蔵野さんは首を縦に振ってうなずいた。

「とりあえず、この写真に写り込んでいるものは間違いだと言うことが証明できればいい訳なんだな?

ついでに、彼女の交通事故は偶然と言うことも証明ができれば」

内場さんの質問に、
「もちろん」

蔵野さんが答えた。

「須知ちゃん」

わたしの名前を呼んできた辻本さんに、
「いいと思いますよ」

わたしは首を縦に振ってうなずいた。

 * * *
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