コールセンターの恋愛事情
そんなおおざっぱでいいんかい…。

と言うか、手抜きじゃないか?

「そうと決まったら、寺の中に入るぞ!」

「おう!」

寺の中へと入って行った2人に、
「待ってください!」

わたしも追いかけるように中へと入った。

「ごめんくださーい!」

辻本さんがあいさつしたけど、誰も出てこなかった。

「何だ、留守か?」

「急な葬式でも入ったんじゃねーか?」

「よくわかりませんけれど…」

そんなことを言いあったわたしたちだけど、それまで履いていたスニーカーを脱いで奥の方へと足を踏み入れた。
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