コールセンターの恋愛事情
「そ、そうです…」

わたしは首を縦に振ってうなずくと答えた。

彼女はニッと口角をあげると、
「初めまして、私が広報部の部長の椎森美菜子(シイモリミナコ)と申します。

お忙しい中で今回の取材を引き受けてくださり、誠に感謝しております」
と、言った。

えーっ、部長って女の人だったの!?

てっきり男の人かと思ってた!

「須知紬です、初めまして…」

そう思いながら、わたしは自分の名前を名乗った。

いかにも、“キャリアウーマン”と言う言葉がよく似合う美人だ。

わたしのためはもちろんのことだけど、平山さんのためにもヘマをしないようにしなきゃ…。

この人、わたしにものすごい期待を寄せてるみたいだよね?
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