コールセンターの恋愛事情
ギリギリの時間で駆け込んだため、何とか遅刻にならなくて済んだ。

けれど…わたしの身に何が起こったって言うんだ?

と言うか、ロクに話を聞いてないから訳がわからないんですけども。

悶々となっていたら、
「須知ちゃん、どうかした?」

内場さんに声をかけられた。

わたしはハッと我に返ると、
「えっ…いや、何でもないですけど」

首を横に振って答えた。

「何か困ったことがあったら、ちゃんと言った方がいいよ?

こう言うのは未然に防ぐのが1番だから」

そう言った辻本さんに、
「ありがとうございます…」

わたしはお礼を言った。

まさか、謎の女に写真を撮られたなんて言えないよね…。
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