コールセンターの恋愛事情

Eighth Call■大人の恋は厄介なものなのです

短い秋が終わって、だんだんと冬の足音が近づいてきた１１月のある日。

「どうしようー！」

その日、１人のある女性によってコールセンターにまたまたトラブルが持ち込まれた。

「仕事はどうしたんだよ…」

彼女――城田さんを前に、辻本さんは呆れていた。

彼の言う通り、今の時間は仕事のはずだ。

わたしたちはともかくとして、彼女の場合は仕事はどうなっているのだろう？

「そんなものくらい、後でどうにでもなるわよ！

そんなことよりも話を聞いてよ！」

泣きながら叫んでいる城田さんに、
「今さっき聞いたじゃんか！

お前の彼氏の小笠原が浮気しているんじゃないかって言う話だろ？」

辻本さんは何クソと言うように言い返した。