空を照らす向日葵



高校生活が2年目に入ったばかりの桜の季節。

校門は閉まり全員が体育館へと向かう時間を見計らって、学校で一際目立つ校門横の桜の下に寝転んでいた。

向こう側ではかさかさ、と声がしたけれど、中庭はとても静かだった。

ホームルームは出席したし、入学式が終わる頃に合流すればバレる事もないだろう。

と、ブレザーのポケットが一回震え、取り出せば。ホーム画面に浮き出る”レベル高い!”

友人の荒い鼻息が聞こえてきそうで、既読も付けずに元の場所に戻した。
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