空を照らす向日葵

それが、キミが、はじめて僕の名前を呼んだ日だ。

「千尋くんおはよう」「眠いの?千尋くん」「千尋くん!今日も好き!」「千尋くん頑張れえ!」「千尋くんあのねっ」

残念ながら、僕がキミの名前を呼ぶ様になるのは。

まだまだ、まだまだ先だから。

僕の命にはキミが僕の名前を呼ぶ言葉ばかりが溜まっていて。

「日向 ひまわりです」

キミの名前は、まだこの一つだけ。
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