なつめくんの束縛2
なつめくんのゆっちゃん
校舎を後にしたものの私と棗君の間に会話はない。
沈黙がずっと続く中、先に沈黙を破ったのは棗君だった。
「ゆっちゃん…ごめん」
その言葉に私は耳を疑ってしまった。
いま…謝ったのは棗君……だよね……
「…俺別にゆっちゃんが浮気してるとか疑ってないよ」
そう聞いて私は固まる。
「え…だって前あんなに怒ってたのに……」
色々言われたのを今でも覚えてる…
「俺のゆっちゃんに他の男のマークついててすげームカついた」
だから思ってもないこと言った、と棗君は私に言った。