なつめくんの束縛2

ボンッと赤くなる私を見て棗君がクスクスと笑う。





｢ゆっちゃんは相変わらずこういうことにまだ慣れないね｣







棗君の顔を見れば楽しそうで…




棗君は前と一緒で意地悪だよ…っ！







｢まあ…そういうところが可愛いんだけどね｣






ボソッと私には聞こえない声で棗君が何かを呟く。





｢えっ…？

なんて言ったの？｣






首を傾げて棗君を見る。





すると私の視界は一瞬で真っ暗になって、棗君の手によって暗くなったんだと触れた手の感触で分かった。








｢ゆっちゃんは知らなくていいの｣








そう棗君が言ってすぐに唇に柔らかいものが当たる。






キスだと気づくのにそんなに時間はかからなかった。