恋物語


神崎は自分が濡ようが子犬の元から離れなかった。



『もっと早く傘をあげればよかったな。寒かったろ。ごめんな。』


神崎は切なそうな顔を子犬に向けていた。


ハッとした私は神崎の元へ走っていた。

なぜ走ったかは分からない。

ほっとけば良かったのかもしれない。

でも…神崎のあの切なそうな顔を見たら動かずにはいられなかった。

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