天使のはしご




友達の家に着いて直ぐに淹れてくれたアイスティの中の氷が完全に溶けてから数時間が過ぎた頃、彼女の携帯が鳴った。


「急にお父さんがパーティーに呼ばれて、お母さんも行かなきゃならなくなったの。」

だから帰って妹の面倒を見てほしい。という母の電話だった。


彼女は「わかった、今から帰るからもうちょっと待っててね」と優しく答え携帯を切った。


彼女は友達に話の内容を説明し、帰宅するために玄関に向かった。


時刻は17:20

夕焼けが町を染め、気持ち悪いくらいに全てがオレンジ色だった。
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