現夢~ウツツノユメ~
「…え?」



「ぷっ。くっ!
あははははははははははははは!!!」

彼女は急に狂ったような笑い方をする。

それは僕の知る彼女ではない。

また別の邪悪な〝ナニカ〟だった。



「あははは、あーあ…
我慢できなくて思わず笑っちゃったよ。
だっていきなりそんな顔するんだもん。
もう可笑しくて可笑しくて…。

あはは、まあそりゃそうだよねー。
大事な大事な告白の真っ最中に
いきなりナイフで刺されて
笑われちゃったら、誰でも
びっくりしちゃうよねぇ。

ふふっ。
ごめんね、成宮くん。
私あなたのこと、


『大っ嫌い』だったの♪」

















< 35 / 50 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop