恋する少年たち
僕のチームは、いいスタートを切ったが、なかなかいいコースを取れず、3位で第二走者にバトンが渡った。

バトンミスもなく、抜くことも、抜かれることもなく、3位のまま第三走者にバトンが渡る。

ただし、バトンのタイミングが合わなくて、もたついている間に1チームに抜かれて4位に落ちた。

頑張っているが、アンカーの僕にバトンが渡ったときは4位のまま。

「ごめん…」
前の走者がそう言いながら渡してくれたバトン。

8チーム中4位だけど、みんなが頑張ってつないでくれたバトン。
だから僕も、全力で走るよ!

応援席では、みんなと一緒に声援を送ってくれる君の姿が映る。

君の声援が、僕にパワーをくれるよ。
だから、ね。
僕の全力を、そこからしっかり見ていてね。



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